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2012年 04月 10日
本日は「vol.8 赤木明登 漆器展」のなかから、ふたつのお椀をご紹介します。 まずは今回の企画展のDMの写真に使った正円寺椀。写真左の黒いお椀です。高い高台と極薄手の木地でどこか洗練された雰囲気。とても薄くて軽いので手に取られたお客様はみなさま驚かれます。ちなみに、「正円寺」の名前は赤木さんのお住まいの近くにあるお寺の名前からとったのだとか。 そして、時代飯椀。直径140、高さ90の大振りな飯椀はおかゆや丼もの、煮麺などを盛るときにちょうどいい大きさ。ひとつあるととても重宝します。また飯椀ではありますが、汁椀に使ってももちろん大丈夫。豚汁や粕汁など具だくさんの汁物をたっぷりよそってください。 * 赤木さんは漆の精製からご自分でされているのですが、その方法はとても時間がかかるもの。焦らず、ゆっくりと精製した漆を使った赤木さんの作品は光沢に品があり、なめらかでしっとりとしています。 うつわのなかで1番口唇に触れることが多いのが飯椀と汁椀。人間の体の中で最も敏感な触覚を持つその場所に、どんなものを触れさせたいか、赤木さんのお椀を見ているとまじめに考えたくなります。
by yamahon_kyoto
| 2012-04-10 15:59
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